大○金山 4/4
座布団、スケルトンのトランプ、灰皿…
状況からして、どうやら休憩室のようだ。
件のスケスケトランプと灰皿。
しかしよくブレる。
裏手にはケーブルカー用のケーブルが。
たしかに人手で運ぶには斜面は急すぎる。
ここで初めて線路が草木に覆われて見えなかったことに気づく。
相変わらず注意散漫なのやら雰囲気に酔いすぎなのやら…
普通、こういった廃墟は上から崩壊が始まるものだが、ここは違う。
なぜだかは知らないけれど、
そのことがここの良さを出しているような気がした。
この金山は見所の多い鉱山の一つだった。
藪漕ぎしながら登らなければならないことを除いては。
けれどそれも醍醐味の一つだと思えばなんてことない。
その分だけ一番上にあるものが素晴らしいのだから。